画素数が多いほど写真はキレイに現像されますか?
ほんの10数年前は、200万画素とか300万画素が主流だったコンパクトデジカメ。最新のコンパクトタイプのデジタルカメラは500万画素が最低ラインとなっていますね。中には1000万画素を超えるものまで。
さぞキレイな写真が撮れるのかと思いきやどうもそんな単純な話ではないようなんです。
【画素数】ってなに?
画面にいくつの【点】が入っているかを表す数字です。
画素数が大きくなると、大きく引き伸ばしてもキレイな写真が撮れます。
1000万画素を超す画素数で撮った写真は、
ポスターサイズ程度の引き伸ばしに耐えるともいわれています。
写真のキレイさを決めるもう一つの要素【イメージセンサ】の大きさ
イメージセンサとは、フィルム式カメラでいうところのフィルムに相当する部分で、
【CCD】や【CMOS】といった種類があり、「1/2.33型」「1/1.7型」といった分数で表示されます。
イメージセンサを小さくすると、カメラの大きさそのものをコンパクトにできるため、
小型化の進むデジカメでは小さいイメージセンサを採用しているものが少なくありません。
反面、近年の画素数信仰(!?)で画素数が大きいものが歓迎される風潮があるため、
「1000万画素で1/2.33型」というような、アンバランスな機種が出まわるようになりました。
画素数が大きすぎることのデメリット
画素数が大きすぎると、
イメージセンサとの釣り合い以外にも不具合が生じることがあります。
画素の大きさは、単純にファイルの大きさ(重さ)に比例するため、
大きい画素で撮影した写真は、そのままだと、例えばHPへのアップロードや、
データの送受信に時間がかかります。
以前、ミラーレス一眼で撮った写真をネットプリントで現像したことがあるのですが、
1500万画素以上で撮影した写真データは、1枚当たり6〜7MB程度もあり、
80枚分のデータを送るのに30分近くかかりました。
このような写真では、
お友達に写真のデータを送信するだけでも一苦労ですよね。
画素数が大きいと、一部分を切り取って別の1枚の写真にすることができたり、
それこそポスターサイズの写真を現像してみたり、といったことができます。
しかし、L版サイズの写真を撮る、ブログに載せる写真を撮るといった目的だけなら、
あまり画素数ばかり大きなコンパクトカメラは不要…ではないでしょうか。